ハードな職場の離職率。女性が家庭と両立できるかがカギ?

女性の職場の人間観察

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現役看護師の著者が送る、「人間関係」実録サイト。私自身が体験したこと、看護師仲間から聞いたことを集めてみました。

保育士・看護師・介護士の現場の離職率保育士・看護師・介護士の現場の離職率データから情報を読み取っています。現状を知る参考に!

職場の人間関係と離職の関係職場の人間関係と離職の関係どうしても人間関係が改善されない時の切り札とは…?

保育士・看護師・介護士の現場の離職率

保育士の離職率

待機児童という言葉、皆さんニュースなどで聞いたことがありますよね?
実際に待機児童問題の影響で、働きに出られない状況のママさんもいるかもしれません。
「じゃあ、保育所を増やせばいいのに」という意見が出そうですが、そう簡単な問題でもないんです。
保育所の施設が増えても、働く保育士の確保が難しいのです。

実は保育士の離職率は高く、勤務年数が短いというのが現状。
資格を持ちながら保育士として働いていない潜在保育士は、平成23年度で約57万人もいるそうです。
離職理由、就職しない理由としては、『家庭との両立が難しそう』『自分の子どもを大切にしたい』などが多数。
子育て世代の女性が働くには条件が厳しいという意見が出ています。
他にも、『職場の人間関係が不安』『体力的に難しい』『給与に不満』などという意見も。

待機児童問題、潜在保育士のための環境整備など、国としてもさまざまな対応を考えなければならないようです。

看護師の離職率

看護師不足は医療業界では深刻な問題。
医療施設では看護師確保のために、働く環境を整えたり、研修に力を入れたりしています。
そのためか、平成19年の離職率は常勤12.6%・新卒9.2%だったのに対し、平成23年離職率は常勤10.9%・新卒7.5%まで下がっています。
少しずつですが、看護師の働きやすい環境づくりが功を奏しているということですね。

しかし、それでも常勤の10人に1人は辞めているという計算になります。定着率がアップしない原因は何なのでしょうか?
一番の問題は夜勤による体への負担です。
患者さんを24時間見守ることが仕事なので、看護師に夜勤は付き物。とは言え、負担が大きいのも事実です。
一人当たりの夜勤回数を減らすためには、看護師数を増やすしかありません。
子どもがいる女性であれば、夜勤自体が難しいということ問題もありますよね。

まだまだ、看護師の職場環境整備には力を入れることが必要のようです。

介護士の離職率

介護福祉士とヘルパーなど、介護職の離職率のデータを見ると、平成19年では21.6%になっています。
入職率が27.4%で高めとは言っても、これでは社会的ニーズには応えられない状況です。

厚生労働省では、介護職の人材確保に力を入れています。
そのための取り組みは、労働環境の整備・キャリアアップのための取り組み・介護サービスの周知・潜在介護福祉士の復職・新たな人材の確保などを推進すること。

今後もどんどんニーズが高まる分野なだけに、介護職の離職が減るような環境作りに期待したいですね。
女性の活躍を期待するなら、家庭と両立しやすい環境づくりにも目を向けてほしいところです。

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